常駐社員に聞く 東成瀬村×ダム工事
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最先端ICTと職人技を駆使して
安全で品質のよいダムを造ります。
奈須野 恭伸(なすの やすのぶ)
年齢 52歳 出身地 東京都葛飾区
役職 成瀬ダム堤体打設工事事務所 所長
所属会社 鹿島
Q1
お仕事内容を教えてください。
ダム現場は多くの人で成り立っていて、ひとつの「会社」と同じであり、その中で所長は「社長」です。私の仕事は作業をする職人さんを集めたり、材料を買ったり、仕事の進み具合を監督したり、事故が起きないように注意したり、発注者と仕事の調整を行ったりと多方面にわたっています。ただ、これらのことを全て自分ひとりで行うのでは無く、現場で起きている状況を見て判断し、「社員」である現場のメンバーに指示を出しチームで工事が円滑に進むように日々努めています。
この成瀬ダム堤体打設JVでは社員・作業員を合わせると約500人の人が働いています。私は「当たり前のことをしっかり管理し綺麗で働きやすい現場の環境づくり」を心がけています。また、地域の皆さまになるべくご迷惑をかけず、信頼を得られる、そして働いている全ての人が成瀬ダムは自分が造ったんだという実感を持ち、達成感とやりがいを感じることができるような現場作りを目指しています。
Q2
お仕事以外で熱中していることは何ですか?
私はこれまで全国各地のダム現場を担当し、ここが5つ目のダム現場となります。単身赴任生活も15年を超え、行く先々で楽しめることを作り気分転換をはかっています。学生時代に多少登山をやっていたこともあり、赴任したダム現場の近くの有名な山には必ず登ることにしています。成瀬ダムでも登山部を作り、栗駒山や鳥海山に是非登りたいと思っています。島根の現場にいる時は海が近く、磯釣りを楽しんでいました。ここ成瀬では、渓流釣りに是非挑戦したいと思っています。また、現場にいる日曜日には下手なゴルフを現場の仲間と楽しんでおり、成瀬近郊のゴルフ場7~8箇所はすでに制覇しました。昨年も村のゴルフコンペに誘って頂き大変楽しませて頂きました。現場事務所にも練習場をこしらえたので少しは上達して、皆をギャフンと言わせたいと思っています(笑)
Q3
工事への意気込みをお願いします。
私の母方の祖父、祖母とも秋田県出身ということで、この地でダム建設に携われたことは何か非常に強い縁を感じています。祖父が子供のときに雄物川の氾濫に非常に悩まされたということを生前に聞いたことがあり、このダムの大切さを感じている一人でもあります。この現場は自動化重機や自動型枠等日本のダム現場における最先端技術が沢山導入されます。基本的に機械が得意な繰り返し作業はこれらICTを導入して安全に生産性をあげる。しかし機械ではできない細かい部分では職人技を駆使する。このどちらも最大のパフォーマンスを上げないと決してこのダムはうまくいきません。事務所員全員が同じベクトルを向き、皆の知恵と経験を活かし、安全で品質のよいダムを造っていきたいと考えています。
社員に聞く 東成瀬村の魅力
是非村の皆さまと仲良く、楽しみながら
生活していきたいと思っています。
ここに暮らして1年が経過しましたが、四季折々の自然の素晴らしさを実感しています。お祭りや会合の時に山菜やキノコ、そしてイワナなど、ここでしか味わえない自然の幸を堪能させて頂き大変ありがたく思っています。紅葉も大変綺麗で、現場や栗駒で沢山シャッターを切りました。
ただ、ここの雪の量にはびっくりしました。現場では巨大な重ダンプも雪にすっぽり埋まり、まさに別天地。この自然の厳しさと向き合っていかなければならないと改めて気持ちを引き締めるとともに、自然と上手く付き合っていかなければならないと感じています。
せっかくこの地で仕事をするので、是非村の皆さまと仲良く、楽しみながら生活していきたいと思っています。村の皆様との沢山の出会いの中で、東成瀬村出身の漫画家・高橋よしひろ先生とも大変仲良くさせて頂き、工事看板のデザイン等手がけていただき大感激です。我々JVとしても沢山の人に成瀬ダムを見学に来てもらい、村の活気づくりに一役買えればと思っています。